遺品整理の本を何冊も出版している内藤久さんの講演会に行ってきました

遺品整理と遺産相続のセミナー セミナー
本で読んだりネットで調べるよりすごくわかりやすかったです

遺産相続や遺品整理の講演会で学んだこと

先日遺品整理の本を何冊も出している内藤久さんの講演会があるというので参加してきました。

 

講演会は、三部構成になっていて4名の方のお話を聞くことができました。

遺品整理は本などを読んで少し知っていましたが、戸籍の専門家の方の話と行政書士さんの遺産相続の話は初めて触れることだったのでとても興味深かったです。

今回学んできたことは三点あります。

  1. 戸籍は確認しておくこと
  2. 相続順位は色々なパターンで予想しておくこと
  3. 親の生前整理で音信不通になる場合もある事

以上について忘れる前に書き残しておきたいと思います。

戸籍しっかり確認しておくべき

遺産相続には法定相続人が決まっていて、またその相続人には優先順位があります。

 

この順位に従って遺産の配分が決まるわけです。そして、その順位にある人間を確認することができるのが戸籍になります。

 

戸籍は自分の戸籍はもちろん、父方の戸籍・母方の戸籍と少し遡って確認しておくことと意外な血縁者が見えてくることがあるそうです。

 

法定相続人の順位

配偶者は絶対的な相続の権利があります。配偶者は他に相続できる権利のある人がいた場合でも相続できます。

 

それ以外は亡くなった方(被相続人)に子供がいる場合は、第一順位としてその子供たちが、いない場合は第二順位として亡くなった方の親が、さらに第二順位の相続人がいない場合は第三順位の兄弟がそれぞれ配偶者とともに遺産を分けるわけです。

 

ただね、ここで難しいのはこの相続の権利も引き継がれていくんですよ。

遺産相続の例

例えば・・・

 

私の父が亡くなったとします。母は父の配偶者として遺産を受け取る権利があります。

そして、父と母の子供である私たち兄弟も遺産を受け取ります。母と遺産を分けるわけですね。これが一番わかりやすい遺産の分け方です。

 

でも、父より先に私が死んでいたとします。私はすでに結婚していて子供もいます。この場合は、私の代わりに私の子供たちが父の遺産を受け取るんです。要するに、兄弟たちと分けるんですよね。

 

これ、もし知らなかったらうちの取り分はもらえないかもしれないわけです。また、逆に父がたくさんの借金を残していた場合遺産放棄の手続きをしないでしまうかもしれないわけです。

 

今は簡単なパターンで書いてるけどこれだけでも難しいですよね。

 

なぜなら・・・

 

父に離婚歴があったり愛人がいたりして私たち兄弟以外に子供がいたりしたら・・・

 

他にも、父や母の兄弟に子供がいなくて私たちが相続人だったとしたら・・・

 

戸籍を知っていないと遺産配分もわからない、放棄の手続きをすることも放棄の手続きを依頼することもできないわけです。

 

その未知なる法定相続人を知る事、また自分の相続順位などを確認するためには戸籍を見ればいいそうです。

 

遺産相続は色々なパターンで想像しておく

遺産相続、特に遺産放棄などには手続きのタイムリミットがあります。

戸籍を見て、自分に関係ありそうなパターンをシミレーションしておくといざという時に焦りません。

 

不謹慎かもしれないし縁起でもないかもしれないけれど、自分が損しないため・子供が不利にならないためにはとても大事なことだと思いました。

 

例えば、まだ私の親が生きている間に私が死んだ場合、義両親が生きている間に夫が亡くなった場合、夫が生きている間に私が死にその後義両親が亡くなりその遺産を子供たちで分ける場合など色々なパターンがあります。

これは、亡くなる順番だけでなくそれぞれの遺産の中身と照らし合わせながら考えるべきだと思いました。借金はもちろん、財産であっても使い道のない山林や田畑と現金など、どうやったら子供たちが苦労せずに受け継ぐことができるのが考えておくのはとても重要です。

 

親の生前整理は自分のためのものではない

内藤久さんの著書が参加者にプレゼントされました

 

これは内藤先生のコーナーで話されていたことです。

私も耳が痛い話でした。

 

長女や一人娘などは自分の今後を考えながら整理してしまう

親のための生前整理なのに、娘たちは「親が亡くなった後のあと片付け」を想像しながらなんでもかんでも捨てさせてしまう事が多いようです。

 

娘たちにはごみに見えるものでも年老いた父や母にとっては思い出の詰まった品だったり、まだ使える(ように感じる)ものだったり、あっても邪魔じゃないものがたくさんあるわけです。

 

これを、私たち娘は「どうせ(私が)掃除してあとで捨てるなら今のうちに少しずつ片づけておけば後が楽ね・・・」という自分都合で無理やり整理させるのだそうです。

 

それを実家に顔を出すたびにヤイヤイと言うので親は怒り、親子の縁が切れてしまうことも珍しくないそうです。

 

生前整理は無理強いしない

 

これは思いつきもしなかったことでした。

 

講演会を聞いての感想

生前整理の時に気をつけるポイントや故人の遺産や繋がりを知るためのポイントなど勉強になる点がいくつかありました。

また、セミナーに行く前は内藤先生は写真でしか存じ上げませんでしたが、とても穏やかで紳士的な話し方をされる方でした。遺品整理も誠意を込めてやられてるんだろうなーという印象が持てました。

 

内藤先生のお写真からは人のよさそうな感じは受けつつも、どうも遺品整理業者の悪い話も聞くので講演会に行く前はお金のためにちょっと遺族の弱みに付け込むような事もやっている人なのかなーって数パーセントくらい疑っていたのもウソではないのです。

でも、たどたどしい話し方や間に挟むエピソードなどからも人柄がにじみ出ていましたね。前から何冊か本は持っていましたが、安心して素直な気持ちで読むことができますね(笑)

 

あとは、なんといっても戸籍の話です。

 

行政書士さんの遺産相続にまつわるエピソードを聞いたあとは私自身も不安になり、行政書士の先生に直接相続人の順位について家系図を書いて質問してしまいました。

 

改めて自分と両親の戸籍をチェックしておきたいなーって思いました。

 

その他デジタル遺品やエンディングノートなどについても少しだけ話題に上りました。これらも少しずつ勉強していきたいなって思います。

 

 

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